アシックスの2016年1〜3月期は、売上高が前年同期比100.3%の1177億円、営業利益が同100.2%の154億円と横ばいだった。売上高の7割を占める海外事業は「アシックス」のランニングシューズや「アシックスタイガー」のカジュアルシューズが好調に推移し、円高による為替換算レートの影響はあったものの、微増収だった。ただ地域ごとに明暗が分かれており、北米の売上高が同92.0%(前年度の為替レートを適用した場合は同94.5%)に低迷したのを、中国を中心とした東アジアの同123.2%の急伸でカバーした格好だ。国内事業はスポーツウエアや用具類が苦戦したため、微減収だった。為替差損が減少したことで、経常利益は同107.7%の131億円だった。