ワールドの2014年3月期連結決算は、純損益が16億900万円の赤字(前期は7億3600万円の赤字)と2期連続の最終赤字になった。「ハッシュアッシュ(HUSHUSH)」「ザ・ショップTK(THE SHOP TK)」など主にショッピングセンター(SC)向け業態の苦戦が響き、売上高は前期比94.3%の3173億3700万円に落ち込んだ。SCにおけるセールの増加も粗利益を押し下げる要因になった。販管費を86億円削減したものの、粗利益の目減りをカバーしきれず、営業利益は同78.7%の56億4200万円になった。
主力業態の売上高は「アンタイトル(UNTITLED)」が同97.9%の238億円、「インディヴィ(INDIVI)」が同95.5%の158億円、「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」が同100.9%の149億円、「ハッシュアッシュ」が同83.2%の161億円、「ザ・ショップTK」が同92.0%の156億円、「グローブ(GROVE)」が同103.1%の186億円、「シューラルー(SHOO-LA-RUE)」が同103.9%の199億円だった。13日に会見した寺井秀藏・社長は「SC向け業態のビジネスモデルを大きく変える時期に来ている」と語り、ブランディングやMD、仕入調達、値引きのコントロールに至るまでテコ入れする考えを示した。