エービーシー・マートの2015年2月期連結決算は、売上高が前期比113.6%の2135億円、営業利益が同116.2%の396億円になった。売り上げは初の2000億円台を突破し、過去最高益を更新した。スニーカーブームが続き、スポーツシューズの販売が前期比123.4%と大幅に伸長。さらに都心部では、大型旗艦店「ABCマート グランド ステージ」などを中心に、訪日海外客が増加したことも要因となった。海外の売り上げは、韓国・台湾・アメリカで計30店舗を新規出店したことに加え、為替の影響により同126.2%の543億円まで拡大した。
今期は円安や原材料高騰による調達コストの上昇といった不安要素から、売上高は同107.5%の2295億円、営業利益は同102.8%の407億円を見込む。国内では60店、海外では20店舗強の新規出店を計画し、さまざまな商圏のニーズに対応するため、立地特性に見合った店舗開発を進める。特に都市部に注力し、既存店の大規模改装や、ファッションビルや百貨店には新業態の「エースシューズ」を出店していく。