しまむらの2015年2月期連結決算は、売上高が前期比102.0%の5118億9300万円、営業利益が同88.0%の368億2300万円、経常利益が同87.7%の386億100万円、純利益が同87.6%の232億8800万円だった。業態別売上高では「しまむら」が同101.7%の4141億2100万円、「アベイル」が同94.6%の499億6000万円、子ども服業態の「バースデイ」が同116.6%の312億2200万円、生活雑貨の「シャンブル」が同99.2%の98億1800万円、シューズ専門店の「ディバロ」が同112.3%の8億8300万円、思夢樂(台湾)が同125.9%の53億6600万円、飾夢楽(上海)が同164.5%の5億2200万円となった。
減益の理由について野中正人・社長は「元凶は値下げ」と語り、「仕入れるアイテム数が多すぎる。今は肌着や靴下などのベーシック商品が売れる。ベーシック商品を多くして生産コストを下げる他、数量管理をバイヤー任せではなく役員も関与する体制に変える。また、『裏地あったかパンツ』のように従来よりも単価の高い商品を投入することで粗利益率を改善していく。利益率の改善は待ったなしの課題だ」とコメントした。同社は「2000店舗、変革の年」を2015年度のテーマに掲げ、グループで2000店舗体制となる節目にさらなる業務の単純化・標準化を進め、ローコスト運営を徹底し業績の向上に努める。