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三陽商会、15年度は営業利益35%減 「バーバリー」終了が響く

 三陽商会の2015年12月期連結決算は、売上高が前期比87.8%の974億円、営業利益が同64.4%の65億円だった。6月末で売上高の半分を占める英「バーバリー(BURBERRY)」のライセンス事業が終了したため、秋冬以降は400店舗以上を後継の「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」「ブルーレーベル クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)」「ブラックレーベル クレストブリッジ(BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」に切り替えた。秋冬は後継ブランドの知名度不足、記録的暖冬で販売は苦戦したものの、春夏の「バーバリー」の駆け込み消費による貯金が貢献した。

 「バーバリー」事業の終了前の上期(1〜6月)の店頭販売は前年同期比104%、終了後の下期(7〜12月)が同70%だった。10〜12月に限れば同64%だった。営業損益は上期が77億円の黒字に対して、下期は11億円の赤字だった。「(冬物は暖冬で)市場自体が非常に厳しかった。『マッキントッシュ ロンドン』は重衣料を得意としており、認知度不足も手伝い、計画に届かなかった」「(『バーバリー・ブルーレーベル』『バーバリー・ブラックレーベル』を刷新した)『ブルーレーベル クレストブジッジ』と『ブラックレーベル クレストブリッジ』は名称が変わって若干の戸惑いもあったようだ」(佐久間睦・取締役専務執行役員事業本部長)。「バーバリー」関連事業を除く既存店ベースの下期は、同97%と踏ん張った。

 今期(16年12月期)は「バーバリー」なしで1年を回す初年度となる。売上高は前期比79.0%の770億円、営業損益は20億円の赤字を見込む。後継ブランドの強化を最優先事項に位置付け、ダメージを最小限に抑える。

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