ファッション

「グッチ」は第2章で輝き「アルマーニ」は89歳でさらに輝く 2025年春夏メンズコレ取材24時Vol.4

無料で読める

2025年春夏コレクションサーキットが開幕しました。イタリア・フィレンツェからミラノ、パリまで続くメンズからスタートです。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリ、そして藪野淳・欧州通信員の“浪速トリオ”。愛をもって、さまざまなブランドをレビューします。(この記事は無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

10:00 「ジョルジオ アルマーニ」

あっという間にミラノ・メンズ最終日となりました。まずは「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」からスタートです。ショーには華やかなゲストの数々が訪れ、中でも片寄涼太さんと土屋太鳳さんは、夫婦そろっての公の場での登場は初めてとのことで日本でも話題を集めました。ショーを訪れるセレブリティーは“スター感”ギラギラで登場するのが当たり前でそれが仕事でもあるのですが、二人の場合は周りへの気遣いや丁寧さが伝わる立ち居振る舞い。片寄さんに2人のコーディネートについて聞くと「色味のリンクを意識して、2人でコーディネートを合わせてきました」と爽やかに答えてくれました。「ジョルジオ アルマーニ」の日常に根ざしたエレガンスとも呼応する、とても落ち着いた雰囲気が心地良かったです。

コレクションでも、心地良さは継続します。ランウエイを囲むスクリーンにはヤシの木のシルエットが浮き上がり、グレートーンのエレガントなコレクションをまとうモデルたちがほほえみながら登場します。ファーストルックのストライプスーツは、ジャケットのなめらかなショルダーラインと、裾にワンクッションを持たせたイージーフィットのパンツがノンシャランなエレガンスを作り出します。ムラのあるストライプには天然の柔らかい風合いがあり、パッチポケットやメッシュベルトでカジュアルなニュアンスも加えました。終始リラックスしたムードの中でも、ジャケットはあくまでジャストフィットにこだわります。服と体の間に生じる絶妙なスペースを計算し、やや短めに設定した丈がバリエーション豊かなパンツの個性を引き立てていました。今シーズンのキーアイテムの一つ、ラペルレスジャケットも豊富な色やシルエットで打ち出します。ニュートラルカラー中心のコレクションで、柔らかなライラックがアクセントに効いていました。

この続きを読むには…
残り2596⽂字, 画像12枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

繊維商社特集 女性発の「働き方改革」

7月1日号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。13年続く長寿企画で、今回のテーマは「女性発 働き方改革」です。かつては「24時間戦えますか?」に代表されるモーレツ会社員の象徴で、総合職・営業職の大半は男性でした。それがこの数年、総合職の新卒採用で半分以上を女性が占めることも珍しくなくなり、かつての「男社会」は変わりつつあります。一方で、出張の多さや膨大な業務量などの激務は以前と変わらず、子育てと仕…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。