2025年春夏コレクションサーキットが開幕しました。イタリア・フィレンツェからミラノ、パリまで続くメンズからスタートです。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリ、そして藪野淳・欧州通信員の“浪速トリオ”。愛をもって、さまざまなブランドをレビューします。(この記事は無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
10:00 「ジョルジオ アルマーニ」
あっという間にミラノ・メンズ最終日となりました。まずは「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」からスタートです。ショーには華やかなゲストの数々が訪れ、中でも片寄涼太さんと土屋太鳳さんは、夫婦そろっての公の場での登場は初めてとのことで日本でも話題を集めました。ショーを訪れるセレブリティーは“スター感”ギラギラで登場するのが当たり前でそれが仕事でもあるのですが、二人の場合は周りへの気遣いや丁寧さが伝わる立ち居振る舞い。片寄さんに2人のコーディネートについて聞くと「色味のリンクを意識して、2人でコーディネートを合わせてきました」と爽やかに答えてくれました。「ジョルジオ アルマーニ」の日常に根ざしたエレガンスとも呼応する、とても落ち着いた雰囲気が心地良かったです。
コレクションでも、心地良さは継続します。ランウエイを囲むスクリーンにはヤシの木のシルエットが浮き上がり、グレートーンのエレガントなコレクションをまとうモデルたちがほほえみながら登場します。ファーストルックのストライプスーツは、ジャケットのなめらかなショルダーラインと、裾にワンクッションを持たせたイージーフィットのパンツがノンシャランなエレガンスを作り出します。ムラのあるストライプには天然の柔らかい風合いがあり、パッチポケットやメッシュベルトでカジュアルなニュアンスも加えました。終始リラックスしたムードの中でも、ジャケットはあくまでジャストフィットにこだわります。服と体の間に生じる絶妙なスペースを計算し、やや短めに設定した丈がバリエーション豊かなパンツの個性を引き立てていました。今シーズンのキーアイテムの一つ、ラペルレスジャケットも豊富な色やシルエットで打ち出します。ニュートラルカラー中心のコレクションで、柔らかなライラックがアクセントに効いていました。
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