ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

真のグローバルブランドに向かって“攻める”コーセー

有料会員限定記事

【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、新たな成長戦略に挑むコーセーについて。

寺山イク子/オリエンタル代表/江戸川大学 客員教授/JCPA(日本コスメティックプロフェッショナル協会)顧問

(てらやま・いくこ)2012年から江戸川大学「ビューティビジネス」でアカデミア参入。多くの世界的ラグジュアリー企業での経験や実績から”ビューティ・ジェネラリスト”として活動中。近く「パーソナルゼミ」開講予定。趣味はソーシャルアストロロジー

【賢者が選んだ注目ニュース】

リニューアルした花王「エッセンシャル」に、NewJeansによる“広告効果”が出ているという。最近の圧倒的な“広告効果”としては、「イヴ・サンローラン(YSL)」が起用した平野紫耀が顕著か。彼の影響が予想以上に功を奏し爆発的な売り上げを記録。「YSL」は、日本ロレアルリュクス事業部の成長のカギになっている。売り上げのために「誰を起用するか?」は、いつの時代も重要だ。「YSL」については絶好調でうれしい悲鳴だが、需要に追いつかず欠品続出というもったいない話も聞こえる。ただ、欠品をも話題に変換して「ないとますます欲しくなる」現象を起こしている。

コーセーはグローバル展開の礎を強固にすべく、大谷翔平選手を広告に起用中。“大谷効果”が誕生した背景には、社内の反対意見を押し切って、韓流タレントではなく、大谷選手を起用した小林一俊社長の英断があるようだ。コンピューターならぬカンピューター、時代をかぎ取る嗅覚を持ち合わせたトップがいる恵まれた企業といえるだろう。ちなみに宣伝・パッケージデザイン・香りの“三大決裁”は社長だという。

この続きを読むには…
残り1515⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。