ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第123回

2つのコアバリューがシンクロする、「ディオール」と「カルティエ」の展覧会

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海外から来日するブランドCEOに話を聞くと、「日本人は、展覧会好き。一生懸命学んでくれる」そうです。

ゆえに今東京では、2つの大きな展覧会が開かれています。最初に紹介するのは、「ディオール(DIOR)」の香水“ミス ディオール”にまつわる展覧会「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。実は私も初めて知りましたが、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)は初のオートクチュール・コレクション発表の際、「装いの最後の仕上げ」には香水が絶対に必要だとこだわった人物だそう。そんなエピソードから、ファッションとビューティが“ミス ディオール”と名付けられた香水やプレタポルテ・コレクションを通してシンクロしていく素敵な展覧会です。個人的に一番感動したのは、自宅の庭でも植物を愛し、慈しんでいたというクリスチャン・ディオールの麦わら帽子(1955年ごろ)。「麦わら帽子を70年も大事に保管し続けるなんて!」というメゾンのレガシーに対するリスペクトはもちろん、「クリスチャン・ディオールって、意外に(!?)頭ちっちゃい!」という気づきまで、私は展覧会序盤に登場する麦わら帽子で、早くも動けなくなってしまいました(笑)。皆さんにも、ぜひ見ていただきたいです。

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