ファッション

ニット機械の島精機、アジア工場の旺盛な設備投資で売上高19%増

 ニット機械最大手、島精機製作所の2015年3月期連結業績は、売上高が前期比119.0%の483億5400万円だった。売上高の8割以上が海外の同社は、ASEANを中心とした新興国での設備投資が追い風になって、大幅増収を達成した。旧式の横編機からの切り替えを急ぐバングラデシュをはじめ、ASEANでファストファッションブランドの短納期の要望に応える高速横編機への設備投資が相次いだ。また中国でも国内で急増する中間層に向けた高付加価値商品を提供するため、最新鋭の編機への移行が進んだ。英国ではジョンスメドレーなどの老舗企業、スペインでは「ザラ」のインディテックスなど大手SPA(製造小売り)が国内工場への投資を増やした。旺盛な需要に円安による販売価格の上昇が加わり、粗利益率は同2.8ポイントも跳ね上がり、営業利益は同2.1倍の57億4500万円になった。しかし、大量の編機を納入したインドネシアの工場の破たんによる貸倒引当金約12億円を特別損失に計上したため、純利益は同75.0%の36億4500万円に終わった。

 今期(16年3月期)は売上高510億円(前期比105.5%)、営業利益70億円(同121.8%)、純利益50億円(同137.1%)を予想する。中国やASEANを中心に引き続き高品質やスピードを重視した横編機への転換が進むとみる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。