ファッション
連載 メンタルヘルスについて語ろう 第1回

2人に1人がメンタル不調の時代 リーダーに必要なのは対話力 【メンタルヘルスについて語ろう】

有料会員限定記事

ウエルネス市場が盛り上がる今だからこそ、体だけでなく心の健康も大事にしたい。本連載では「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」と女性のメンタルヘルス支援に取り組む教育者の熊平美香を迎え、企業や個人が取り入れられるアクションを考える。初回は本連載でインタビューアーを務める熊平にメンタルヘルスの概念を聞く。

WWD:熊平さんのこれまでの活動について教えてください。

熊平美香(以下、熊平):2006年ごろから女性のエンパワーメントを続けてきました。その中でも企業における女性リーダーの養成は一番大きなテーマです。個性を大事にしながらも、リーダーに必要な対話力やビジョンを形成する力、問題解決力などを伸ばす支援を行っています。女性の話を聞いていると、何か前に進めないとき、実際の能力というよりも完璧主義に起因する心の障壁の方が問題な場合が多いんです。だからまず自分の内面と向き合い、活動の土壌となるメンタルヘルスを考えることがとても重要です。

WWD:あらためて、メンタルヘルスとは?

熊平:心と体の両方のウェルビーイングを実感できる状態のことです。これまで女性のエンパワーメントに関する支援は、活動の場を広げることが先行して、メンタル面は置き去りでした。でもある統計では、女性の2人に1人がメンタルの不調を感じているそうです。人口の半分が経験していることなのですが、心の問題は見えないし、病に向き合うような印象があるから話題にしにくいと感じる人も多い。もっと気軽に語れるようになるのが理想です。

この続きを読むには…
残り638⽂字, 画像0枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。