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連載 メンタルヘルスについて語ろう 第1回

2人に1人がメンタル不調の時代 リーダーに必要なのは対話力 【メンタルヘルスについて語ろう】

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ウエルネス市場が盛り上がる今だからこそ、体だけでなく心の健康も大事にしたい。本連載では「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」と女性のメンタルヘルス支援に取り組む教育者の熊平美香を迎え、企業や個人が取り入れられるアクションを考える。初回は本連載でインタビューアーを務める熊平にメンタルヘルスの概念を聞く。

WWD:熊平さんのこれまでの活動について教えてください。

熊平美香(以下、熊平):2006年ごろから女性のエンパワーメントを続けてきました。その中でも企業における女性リーダーの養成は一番大きなテーマです。個性を大事にしながらも、リーダーに必要な対話力やビジョンを形成する力、問題解決力などを伸ばす支援を行っています。女性の話を聞いていると、何か前に進めないとき、実際の能力というよりも完璧主義に起因する心の障壁の方が問題な場合が多いんです。だからまず自分の内面と向き合い、活動の土壌となるメンタルヘルスを考えることがとても重要です。

WWD:あらためて、メンタルヘルスとは?

熊平:心と体の両方のウェルビーイングを実感できる状態のことです。これまで女性のエンパワーメントに関する支援は、活動の場を広げることが先行して、メンタル面は置き去りでした。でもある統計では、女性の2人に1人がメンタルの不調を感じているそうです。人口の半分が経験していることなのですが、心の問題は見えないし、病に向き合うような印象があるから話題にしにくいと感じる人も多い。もっと気軽に語れるようになるのが理想です。

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