2023年に日本で供給された衣料品のうち国産品が占める数量の割合は1.5%だった。過去最低だった前年実績と同じだった。急激な円安によって生産の国内回帰の動きも一部にはあるが、長年の経営不振から廃業する縫製工場も少なくないため、低水準のまま推移したようだ。
日本繊維輸入組合が25日に発表した「日本のアパレル市場と輸入品概況2023」で明らかになった。衣料品の国内供給量は前年比4.8%減の35億5151万点。そのうち国産品は6423万点(前年比4.0%減)に過ぎず、98.5%が中国や東南アジアなどの輸入品となる。国産品の生産量は01年の4億5928万点と比べると約7分の1に縮小した。