一方、伊勢丹新宿店が来年3月まで順次進めるリモデルのコンセプトは「世界最高のファッションミュージアム」。約100億円を投じて、来年3月までに本館の5フロアを大幅改装する。リモデル初年度の売上高目標は2150億円(対前年比105%)。12月5日に先行オープンした本館3階婦人服フロアは「尖ったモードの最先端を担うフロア」と位置付けて、自主編集売り場の「リ・スタイル」を移動。100近くある取り扱いブランドのうち約半数を入れ替えた。
品揃えもさることながら、ユニークなのは店舗デザインだ。エスカレーター周辺に“パーク”と呼ぶ情報発信の拠点を置き、その時々の旬の商材を魅力的に見せる。環境デザインを担当した建築家の丹下憲孝と空間デザイナーの森田恭通は、従来の百貨店にはない革新的な空間を作り上げた。