「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は、パリ・メンズ・ファッション・ウイークで現地時間6月21日に、2025年春夏メンズ・コレクションを発表した。会場のパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)での開催は1年ぶり。前シーズンは自宅でのショー開催だったため、ブランドを愛するチーム「リック・オウエンス」が集うのはひさしぶりで、個性的なスタイルを通じて互いの契りを確認し合うようだった。
基調となるのは、もちろん黒。レザージャケットにベルボトムのボトムス、ロング&リーンのエレガントなドレスから、肩に角が生えたようなケープまで、アウトラインは自由な曲線を描く。リック信者にとって定番である14.5cmヒールのプラットフォームブーツに加え、チャンキーソールを備えたスニーカー“ダンク(Dunk)”や「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」とのコラボブーツなど、ボリュームたっぷりな重厚感のある足元が特徴だ。顔全体を覆うヘッドピースや白塗りのフェイスペイントで、パンクカルチャーの威厳と大胆さ、そして変幻自在なエレガンスを生み出す同ブランドの唯一無二の世界観を来場者が体現していた。