ビューティ
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第124回

せっかく生まれたファンデーションのカラーバリエーションが減らないために

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ほんの数年前、ビューティ業界ではダイバーシティ(多様性)を意識して、ファンデーションなどの色を増やすブランドが相次ぎました。ところが今、少なくとも日本、いや東アジアでは、多様性を意識して生まれた濃い目のカラーファンデーションは早くも過渡期を迎えています。

正直、なかなか売れないのです。特に今はKビューティの影響で、磁器のような白い肌ブーム。濃い目のカラーファンデーションについては、いつの間にか無くなっていたり、製造数を絞っているから全店には在庫がなかったり、リフィルは用意していなかったりというブランドが少なくありません。ただ我々は、こうしたブランドを糾弾することはできないでしょう。なにせ、選んでいないのは私たちなのですから。

ビューティ業界人に話を聞くと、最近は「自分の肌色よりも明るいファンデーションを選ぶ方も」いらっしゃるそうです。だとしたら、「自分の肌色にふさわしいファンデーションを」と啓蒙すべきでしょうか?正直、それも違うような気がします。基本、ファッションやビューティは「as you like(お好きなように)」であるべき世界です。いくらご自身の肌色に合っていないファンデーションでも、(私なら、一度は「こちらだと思います」って接客しそうですがw)「コレがいいんです!」という強い意志をお持ちであれば、快く買っていただくことが大事なんだと思います。

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