ファーストリテイリングの2014年8月期の上期決算は、売上高7643億4900万円(前年同期比123.4%)、営業利益1032億400万円 (同106.8%)、経常利益1075億8400万円(同114.1%)、純利益645億5700万円(同108.4%)で増収増益となった。
国内ユニクロ事業は、スクラップ&ビルドによる店舗の大型化を行ない、売上高4055億9200万円(同104.7%)だった。12月後半から大幅に気温が下がり、冬物コア商品の販売が好調に推移したことが主な要因。増収増益ながら、12月末から値引きを強めたことと、シーズン末に向けた在庫処分を実施した影響で、利益計画は下回った。
海外ユニクロ事業は、グレーターチャイナ(中国、香港、台湾)、韓国、欧州が好調。前年同期比で、売上高1013億円の増収となり、売り上げをけん引した。特に、中国では既存店が2ケタ増収。3月28日には、広州に売場面積約1500坪の超大型店がオープンし、今後の売り上げが期待される。韓国ではニット、フリース、ヒートテック、ウルトラライトダウンなどの冬物コア商品の販売が好調。既存店では2ケタ増収を達成。欧州では、英国、フランス、ロシアともに既存店売上高が2ケタの増収となった。
期末の海外展開店舗数は534店舗(うち中国325、韓国116、東南アジア58など)。今後も同地域での成長が続く見込みで、店舗数も186店舗増加する計画。
今期は、連結売上高1兆3700億円(前期比119.9%)、営業利益1455億円 (同109.5%)、経常利益1495億円(同100.3%)を予想している。うち海外では、今期末の売上高は4000億円(同159.2%)、営業利益350億円 (同190.7%)を見込んでいる。