イオンモールの2014年2月期の連結決算は、売上高1769億3100万円(前期比109.6%)、営業利益422億2700万円(同101.2%)、経常利益410億4600万円(同103.2%)、純利益234億3000万円(同107.2%)で増収増益を記録し、すべてにおいて過去最高益を更新した。
国内の新規7モールと13年11月に管理・運営業務を受託したイオンリテールの商業施設69を加え、期末の展開モール数は138(うち中国4、ベトナム1)になった。新規開業した7モールが、売上高134億500万円増(同479%)、営業利益51億3700万円増(同373.2%)を記録し、初年度で国内外における成長施策に伴う先行コストを獲得することができた。中でも、百貨店跡地を再生した神戸ハーバーランドumie(ウミエ)とイオンのオムニチャネル1号店として、リアル店舗とオンラインサイト「イオンモールオンライン」との連動を初めて試みたイオンモール幕張新都心は、集客、売り上げともに計画を上回った。また、既存55モール(うち、11モールは新規テナント導入や既存テナントの業態転換など大型リニューアル)は、売上高が22億300万円増(同101.4%)、営業利益が11億6800万円増(同102.2%)で堅調に推移した。
岡崎双一イオンモール社長は、「新規モールの功績で、新記録を達成することができた。また、神戸ハーバーランドumieとイオンモール幕張新都心は、商業施設の再生や旗艦店となる大型コンセプトモールとして、好スタートを切った。幕張新都心店については、昨年11月に千葉市とモール向かいにある豊砂公園(面積2万1000平米)の管理・運営を行なうパークマネージメント協定を結び、イベントやフェアの実施を強化していく。また、近隣施設との相乗効果も狙い、春以降も集客を期待する」と話す。なお、13年度2月期四半期の既存モールの売上高が2億3300万円減収していたことについて、「2月は雪などの悪天候が続き、梅春物の売れ行きが不調だったことが原因になった」とコメントした。
なお、15年2月期の新規出店は、国内は和歌山(3月)、山形・天童(3月)、名古屋茶屋(6月)、京都桂川(10月)、千葉・木更津(10月)、岡山(11月)、東京・多摩平の森(11月)の7モール、海外は中国の蘇州呉中、広州清河、蘇州園区湖東、武漢金銀潭、ベトナムにビンズイン省、カンボジアのプノンペン、インドネシアのタンゲラン県を予定している。また同期の連結決算は、売上高2080億円(同117.6%)、営業利益460億円(同108.9%)、経常利益435億円(同106%)、純利益250億円(同106.7%)を見込む。なお、14?16年度の中期3カ年の連結数値計画は、売上高が3カ年平均成長率119.2%の3000億円、経常利益が同113.5%の600億円を予期する。