ゴールドウインの2014年3月期連結業績は、売上高548億6900万円(前期比104.5%)、営業利益22億1800万円(同116.6%)、経常利益39億100万円(同123.1%)、当期純利益30億2100万円(同114.5%)と増収増益で過去最高益を記録した。夏の猛暑や冬の厳寒という気候条件に恵まれたほか、アウトドアスタイル事業の「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や、アスレチック事業の「スピード(SPEEDO)」や「ダンスキン(DANSKIN)」が堅調に推移したことで増収を確保。また、経常利益については、韓国の持分法適用関連会社であるヤングワンアウトドアコーポレーションへの投資利益が、業績回復と円安ウォン高の影響で大幅に増加し利益を押し上げた。
今期も成長戦略を継続するが、季節要因による影響も考慮し保守的な見通し。不振事業の1つ「チャンピオン(CHAMPION)」は好調の自主管理店舗を増やし、不振の原因となる卸商品を縮小するなど販売戦略の見直しや過剰在庫処理等を計画するほか、消費増税や海外事業への積極投資を実行する。また、出店計画については前期と同程度を目論む。今期の業績見通しは売上高550億円(同100.2%)、営業利益20億円(同90.1%)、経常利益36億円(同92.3%)、当期純利益30億円(同99.3%)を計画する。