オランダ人デザイナーのイリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)が、フランス国立モード芸術開発協会主催の2014年度ANDAMファッション・アワードを受賞した。ヘルペンは賞金25万ユーロ(約3450万円)を受け取るとともに、1年にわたり、ケリングのフランソワ=アンリ・ピノー会長兼最高経営責任者(CEO)から財務やマーケティング、生産などに関する指導を受けられる。そのほか、スワロフスキーから1万ユーロ(約138万円)相当のクリスタルの贈呈されるほか、カナダの小売大手ハドソンズ・ベイ・カンパニーからの買い付けが保証される。ヘルペンは07年、自身の名を冠したブランドを立ち上げ、アムステルダム・ファッション・ウィークでデビュー。3Dプリンティングなどの先端技術やユニークな素材を取り入れたクチュールライクなアイテムで、セレブからも支持を集める。11年1月からはパリのオートクチュールでコレクションを発表し、14年春夏からパリ・ファッション・ウィークの公式スケジュールで発表している。
また、同アワードのファースト・コレクション賞は、パリを拠点にする新進ブランド「コペルニ・フェム(COPERNI FEMME)」のセバスチャン・マイヤー(Sebastien Meyer)とアルノー・ヴァイヨン(Arnaud Vaillant)が受賞した。賞金7万5000ユーロ(約1035万円)を獲得。ショールームの「トゥモロー」による指導をコレクションを受けることができるほか、パリの老舗百貨店ギャラリー・ラファイエットの特設スペースで2シーズンにわたって取り扱われる。