2025年春夏メンズ・ファッション・ウイーク中、奇抜で個性的なファッショニスタがパリに集まった。
例えば、大量のエッフェル塔のキーホルダーを刈り上げた頭全体につけた男性。大胆かつ愛国的、間違いなく素晴らしい“スパイキーヘア”だ。また、あるショーの来場者が被っていたヘルメットは特大ゴーグルとプラスチックチューブが特徴的で、背中に流れ落ちるチューブは超現実的な髪の毛のようだ。ある男性は彫刻のようなあごひげに加え、立派に整えた口ひげを披露。ラウンドタイプのサングラスをかけて、さらに個性を押し出した。
独創的なアイデアを反映したヘアスタイルも多く見られた。髪の束を額の上でカールさせたり、三つ編みを黒から金へとグラデーションさせたり。葉っぱを模したキャップや、プラスチックの破片を髪の毛に取り付けた新感覚のひねりも目撃された。中にはネイルを楽しむ男性も。爪がそれぞれ立体的に装飾され、まるでアクセサリーのようだった。ゴールドカラーをベースにレッドやオレンジのパーツが付きハッピーな印象だ。
また、コーディネートにアクセントとなる独創的なタトゥーも見られた。手に描いた牙の生えた毛むくじゃらの生き物や胸で羽ばたく青と黒の芸術的な蝶。後頭部に茨の冠を被り、涙を流すイエスの顔を描いた強者もいた。幾何学的でカラフルなピクセルタイプのタトゥーは、不満げな表情をしたキャラクターで、持ち主の同じようなデザインのシャツから湧き出ているようだ。パリを訪れていた日本人ラッパーYoung Cocoの彫刻のような歯も目を引いた。
唇を紺色に塗った来場者も見られたが、メイクアップに力入れたスタイルは比較的少なかった。ここでは米「WWD」がキャッチした独創的なファッショニスタたちを紹介する。