「ユニクロ」の8月の国内売上高は、既存店で前年同月比102.5%、直営店計の売上高は同103.0%、ダイレクト販売を含む売上高は同103.9%となり、3カ月ぶりのプラスになった。前半は夏物販売が好調で、後半は気温の低下とともに秋物の立ち上がりが順調だった。既存店の客数は同94.9%、客単価が同108.0%だった。
これにより、「ユニクロ」の2015年度(14年9月〜15年8月)は通期で既存店売上高が前期比106.2%、直営店計が同107.3%、ダイレクト販売を含む売上高は同108.0%となった。円安や原材料や調達コストの高騰などにより、一部商品の価格を引き上げたものの、まとめ買いや高付加価値商品に対するニーズの高さなどにより、既存店の客単価は同109.4%とプラスになった。一方で、既存店の客数は同97.1%と前年に引き続きマイナスになった。直営店とダイレクト販売計では客数は同98.6%と既存店に比べて1.5ポイントほどマイナス幅が小さく、eコマースの利用客の割合が増えていることがわかる。なお、14年度の国内ユニクロ事業の売上高は7156億円だったため、単純計算で15年度売上高は7728億円余りになる見通しだ。