ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、少し先の未来を見据えた新規事業と人材の話。
矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール
雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任
【賢者が選んだ注目ニュース】
少し遠い未来、例えば2040年や50年といった未来を想像してワクワクするのか、あるいは、今、もしくは半歩先の目の前の顧客の幸せにフォーカスするのか。これらは、決して相反するものではなくて地続きだ。
足元の収益化を考えると直近の未来への投資の比重が高まるのはもちろんだが、その先の40年以降に自社がどういう立ち位置であるのかを考えられる「人」を増やし、その先を見据えた事業を立ち上げていく必要性は高まるばかりだ。
アイスタイルでは、未来戦略コンサルタントのD4DRと共同で、「美容DX推進プログラム」をリリースしている。これは、未来に大きくなりそうな市場や、美容分野でのイノベーションのインプット、技術変化や消費者の行動変化など300枚を超えるカードから個々人の未来に対する興味を引き出して、新規事業のアイデアを創発し、ブラッシュアップ、ビジネスモデル構築まで整理していくプログラムだ。何社かの美容企業とセッションを重ねて私自身も気づかされたのは、こういう「未来を考えるきっかけ」と「点と点をつなげる作業」を、できるだけ普段から持つことが新規事業には本当に必要だということだ。
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