ビジネス

快走アシックス、鬼塚喜八郎「キリモミ商法」「頂上作戦」の教え

有料会員限定記事

アシックスの快進撃が続いている。売上高の半分を占めるランニングシューズが世界中で売れ、ファッションスニーカーでも「オニツカタイガー」「スポーツスタイル」が若者の人気を集める。2024年12月期の連結売上高の見通しは、コロナ前の19年12月期に比べて約1.6倍の5900億円。時価総額は昨年12月に8000億円台だったのに対し、現在は1兆8702億円(6月27日時点)。絶好調の背景には何があるのか。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月1日号からの抜粋です)

5月末、テニスのグランドスラム(4大会)の一つ全仏オープンの会場に、アシックス富永満之社長の姿があった。学生時代にプロを目指して米国にテニス留学をした富永社長の目は、赤土のクレーコートでプレーする選手の足元に注がれていた。

「(ビジネスの)伸び代を肌で感じた」。そう振り返るのは、アシックスのシューズを履いた選手が予想以上に多かったからだ。男子選手128人のうち31人。契約選手以外の着用、つまり自分の意志でアシックスを選んだ選手が20人にも上った。ナイキの21人、アディダスの16人を抑えてシェア1位に躍り出た。

テニスシューズで世界一を狙え

この続きを読むには…
残り2109⽂字, 画像3枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。