ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第125回

ビジネスヒントはBSのTV番組にある、のかもしれない

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特に予定がない時の私の日曜日は、朝からアテもなく自転車で鎌倉や逗子・葉山、横須賀まで出かけて、海を眺めたり、昼を食べたり、コーヒーを飲んだり、ローカルなお店を覗いたり。帰りは、相鉄や市営地下鉄沿線に寄り道して、16〜17時ごろに帰宅するのがルーティーンです。

帰宅すると、BS朝日では「大改造!!劇的ビフォーアフター」が再放送されています。BSなので、合間のCMは通信販売です。

風呂上がりに番組をボーッと見ていると、匠が依頼主の生活に想いを馳せたリノベーションに泣かされます。例えば昨日の再放送は、結婚して家を離れた四姉妹を育ててきたご夫妻が依頼主。一番光が差し込むリビングのソファは、ベッドにもなるタイプでした。反対側の壁に設置したTV台の下には布団。四姉妹が子どもを連れて帰省した時は、ソファで憩い、そのまま泊まれたらという匠の想いです。ソファカバーは、汗っかきな子どもが帰った後は洗濯機で丸洗いできるよう、ファスナーで着脱・開閉できます。ビールなんか飲んでいると、大体ここで落涙です(笑)。

酔っ払った時は、「匠のように洋服やバッグ&シューズ、もしくはビューティ製品を作れないものだろうか?」という想像が始まります。酔っ払っているので発想は稚拙ですが、例えばあえての着物的パターンのポンチョとかどうでしょう?Aラインは、正直うまく畳めなくて面倒です(苦笑)。「スケッチャーズ」の“ハンズフリースリップインズ シリーズ”のように着脱が簡単なシューズなら、私だったら「玄関を出たけれど、忘れ物に気づいてもう一回部屋に戻る時」を訴求するCMを打つのになぁ、なんて考えます。今のCMは「ほら、簡単に脱ぎ履きできる」だけですが、これが「忘れ物をしても安心!超便利」だったら、また別の人が興味を持つのかな?なんて想像するのです。

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