イケア・ジャパンは8月28日、2015年のビジネス施策に関するプレス発表会を開催した。今年4月に立川店、7月には仙台店をオープンし、現在、全国8店舗体制。20年までに、新規店舗14店とオンラインストアを出店し、ビジネスの規模を2倍に成長させる計画だ。それに伴い、15年をビジネス基盤の構築年とし、「ベッドルーム」「バスルーム」「新商品」「限定コレクション」「コワーカー」の5つのキーワードで施策を打つ。
同社は、昨年にスタートしたキャンペーン「めざせ、眠りの先進国」で寝具コーナーを拡大し、満足した睡眠をとるために、一人一人に合った寝具を選ぶことが重要であると主張してきた。そのアイデアを踏襲し、15年は"今日始まりと終わりをステキな場所で"をテーマに、ベッドルームとバスルームに注力する。「ベッドルーム」では、日本人向けに固めのマットレスを新たに投入、「バスルーム」では、1.5坪(洗面所の平均面積)の狭い空間にも取り付け可能なラックや壁に穴を開けずに装着できる棚などの商品をラインアップする。デザイン面では、「スカンジナビアトラディショナル」をテーマに、スカンジナビアの伝統的なスタイルをインスピレーション源にした家具やテキスタイル商品が新たに登場。低価格を重視するだけでなく、デザイン性があり、日本の住宅に適応する商品を打ち出していく。
また、サステイナビリティ(持続可能性)を意識して、15年までに使用する綿を殺虫剤不使用のコットンに変更。そのほか、電球は電気代を削減することができるLED電球に、店内のレストランや食品売り場で提供するサーモンは水産養殖管理協議会(ASC)に認定された商品に変更する。
新電子カタログでは、動画やAR(拡張現実)機能を搭載。タブレット端末を使用し、カメラで写した風景にバーチャルの家具を配置することができる新機能をプラスした。
雇用については、パートの契約期間を無期限にし、時間あたりの賃金を正社員と同一にするなど新たな雇用形態を取り入れる。
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