日本発「リベルタ パフューム(LIBERTA PERFUME)」(以下、リベルタ)から、新作フレグランス“レインブロッサム”が登場した。同フレグランスは、“香りがないものに香りを与える”というコンセプトの既製品“リバレイション”コレクションの新作だ。紫陽花の花咲く雨の古寺をイメージした“レインブロッサム”はインセンスがほのかに香るフローラルオリエンタル。トップノートは、独自に開発した“雨のアコード”で、梅雨時期のしとしとと降り注ぐ雨から漂う香りや土から立ち上る匂いを表現している。それに続き、紫陽花の花弁を想起させるフローラルアコード、雨に佇む寺院の静寂さを感じさせるインセンスが漂う。日本独特の梅雨の情景を表現した風情のある香りになっている。価格は1万8000円。店舗と公式ECで販売する。
既製品以外にも世界に一つの香りを提供
世界各国から訪れる「リベルタ」中目黒店
PROFILE: :山根大輝/セントピア代表
![:山根大輝/セントピア代表](https://media.wwdjapan.com/wp-content/uploads/2024/07/01155806/4-Unknown-1-1024x768.jpeg)
ラボを併設した「リベルタ」中目黒店は開放感のある空間。カウンターに腰掛けて、壁面にずらりと並ぶフレグランスや香料などをゆったり楽しめるようになっている。D2C中心のブランドだが、口コミで広がり、世界各国から、ただ一つの香りを求めて来店する客もいるという。中目黒の店舗は、散歩がてらに立ち寄る外国人客も多いようだ。日本人の感性が反映された香りは、海外でも支持を集めている。
ガラス越しにラボの様子も見えるようになっており、カウンセリングから調香までを店舗にいながら見ることができる。モノ作り全体のプロセスを体験できるのも、香りにこだわる顧客にとっては魅力なのだろう。「リベルタ」を運営するセントピアの山根大輝代表は、「オープンなパフューマリーであることが大切。調香などの裏側を見てもらうことで、香水業界に興味を持ってもらい働く人が増えるきっかけになれば」とコメント。香りというプロダクトの提供だけでなく、香水業界全体の活性化も視野に入れた活動をしている。