コスメ・美容の総合サイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルの2015年7〜12月期の連結決算は、売上高が対前年同期比155.4%の68億5600万円、営業利益が同278%の9億1900万円、経常利益が同270%の8億9000万円、純利益が同389%の7億5500万円の増収増益だった。
事業部別にみるとマーケティング事業では、アットコスメにおける広告やブランドファンクラブのサービスが好調に推移したほか、昨年12月に開催したベストコスメアワードのイベントに伴いアットコスメのロゴ利用料が増加。小売事業では、国内のアットコスメ全直営店が前年同期を上回る売り上げを記録。海外向けECでは、昨年T-mallにオープンした「アットコスメ官方海外旗艦店」で中国における「独身の日(11月11日)」の売り上げ1億4000万円が業績に大きく貢献し、卸売も大きく伸長した。美容事業支援事業では、エステサロン情報を提供する「ispot」においてサロンへの送客が増加の兆しをみせ、キャリアサービスも堅調に推移。全セグメントにおいて売り上げが2ケタの成長を達成し、勢いを印象付けた。上期の業績動向を踏まえ通期の業績予想を修正。売上高は前回発表よりも17.2%アップの134億7500万円を見込んでいる。
今後の課題として、吉松徹郎・社長は「今年は西日本にアットコスメストアを2〜3店舗出店予定。事業拡大に伴い人材関連費用が増加するため、下期は勝負の年になる。また、ビジネスモデルの転換として、美容事業者や個人事業者向けに人と情報が1つのIDでつながる『Beauty ID(BID)』を導入し、ビューティに関するプラットフォームに注力したい。来年9月を目途にアプリ化をしていきたい」と意気込みを見せた。