東レとファーストリテイリングは11月17日、2016?20年までの5年間で取引額1兆円を目指すことで合意した。両者は2006年から戦略的なパートナーシップ契約を締結し、素材から縫製までの全段階でバーチャル・カンパニーのような形で共同開発・生産を行なってきた。第1期の2006年?10年は5年間で2500億円、第2期の11年?15年までは約6000億円(見通し)の取り引きを行なってきた。柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は、「東レの研究開発力、生産力と我々のMD力、マーケティング力、クリエイティブ力を融合し、イノベーションを起こし、インダストリアル4.0を超える、"インダストリアル5.0"を生み出したい」と語った。一方、東レの日覺昭廣・社長は「今回のパートナーシップの目標は世の中にない画期的な商品の開発だ。高分子、バイオ、ナノテクなど、東レの持つ全ての技術を結集して、新しい商品開発を生み出したい」という。