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ユニクロ6月度は14.9%増、気温変化とCMキャンペーンがマッチ 透けニットが浮上

専門店チェーン、セレクトショップの2024年6月度売上高(既存店ベース)は、天候に恵まれたことや前年に比べ休日が多かったことも後押しし、好調だったという声が目立つ。なかでも国内ユニクロは、前年同月比14.9%増という大きな伸び。前年6月が同3.4%減と割り込んでいたという与件はあるが、24年8月期を通して見たときに、暖冬で苦しんだ23-24年秋冬分を補うのに貢献している。

「気温の変化と、テレビCMで“感動パンツ”“エアリズム”“ブラトップ”やTシャツなどのキャンペーン商品を打ち出すタイミングがうまく噛み合っていた」とユニクロの広報担当者。同時に、トレンド商品として打ち出した透かし編みニットやサテンスカート、ジャージーパンツなども好調。「新鮮さがうけて、客単価も同6.3%増と高まった」。

良品計画の「無印良品」も同14.0%増だった。「既存店は5カ月連続で前年実績を上回り、季節商品やスキンケアなど生活雑貨がけん引、食品もTV放映の影響などで好調だった」(発表資料から)。衣服・雑貨カテゴリーは同5.5%増だった。

ユナイテッドアローズも同17.9%増と、6カ月連続の前年実績超えを達成。「月を通してシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物軽衣料、ジャケット、パンツなどのビジネス衣料、シューズ・バッグなどの服飾雑貨が動いた。VIP向けセールも好調だった」(発表資料から)。

アダストリアは同6.5%増。「昨年に比べ自社ECのセール日程を1週間後ろ倒しし、値引きを抑えながらも夏物商品の販売が好調だった」(発表資料から)と手応えを得ている。男女とも、夏の機能素材を使ったパンツが好調で、シアー素材の羽織りなども売れた。

しまむらが運営する「ファッションセンターしまむら」は同3.7%増。計測期間が20日締めなこともあり、他社に比べるとやや伸びは弱め。「サプライヤーとの共同開発ブランドであるJBが好調で、高価格帯の麻素材ブラウスや透かし編みニットが売れ筋となった」(発表資料から)。

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