サマンサタバサジャパンリミテッドの2015年2月期連結業績は、売上高が前期比127.6%の402億9400万円、営業利益が同179.9%の32億8400万円と大幅増収増益で、ともに過去最高となった。消費税増税前の駆け込み需要と増税後の対策が奏功した他、インバウンド消費の増加により、「サマンサタバサ」や「サマンサベガ」など主要バッグブランドの既存店売上高が同116%、来店客数も同141%で伸長。また、レザー商材が増え、プロパー商品の消化率が向上したため、平均単価も約7%上昇した。バッグ事業では、新ブランドとして、"日本製にこだわった世界に向けてのハイエンドブランド"と銘打つ「ラプリュムサマンサタバサ(LAPLUME SAMANTHA THAVASA)」を三越伊勢丹グループとの協業でスタートしている。アパレル事業では、新ブランド開発を強化。バーンデスト社が「レディアゼル」と「ミューラー」、そして、レストローズ社がルミネとの共同開発による「アンドクチュール」をスタートした。なお、4月1日付で両社は合併し、バーンデストローズジャパンリミテッドとなっている。
16年2月期は、既存店の増収と積極的な出店により、売上高473億7000万円、営業利益39億5000万円、純利益17億6000万円を見込む。また、現在売り上げ全体の7%を占めるeコマースは、海外展開の実現を目指す。