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「LINE FRIENDS」の代表に聞く 渋谷新旗艦店は情報発信基地とファンコミニティーの聖地

7月15日まで、NewJeans(ニュージーンズ)のポップアップイベントを開催中の「ラインフレンズ(LINE FRIENDS)」による大型旗艦店「ラインフレンズ スクエア シブヤ(LINE FRIENDS SQUARE SHIBUYA)」。村上隆と藤原ヒロシというアート界・ファッション界の巨匠2人を巻き込むなど、注目度も高い。店内には、NewJeansのミュージックビデオやメンバーからのコメント動画などのほか、BTSのメンバーによるサイン入りの手形やキャラクターの開発背景時にメンバー自らが描いたスケッチなどを展示し、ファン垂涎のコンテンツが満載だ。拡充する強力なコンテンツの背景は?プロジェクトの展望をLINE Friends Japanの松岡毅法人長に聞いた。

――2018年にオープンした原宿店を22年12月にクローズした。なぜこのタイミングで新しい旗艦店をオープンすることにしたのか?

松岡毅LINE Friends Japan法人長(以下、松岡):理由は複数あるが、1つ目はコロナが落ち着き、インバウンドが戻ってきたこと。2つ目は日本において、推しカツやオタ活の対象が、アイドル以外にも広がってきたことを感じていたこと。そして3つ目は、われわれとして、複数の新しいIP(知的財産)をリリースする予定があり、その情報発信基地としての場所が必要だったことから、旗艦店のオープンに至った。

――韓国をはじめとするトレンドの発信地として、渋谷を選んだ理由は?

松岡:われわれが扱っているキャラクターは韓国に限ったわけではないが、さまざまな国のキャラクターを新鮮な状態でお客さまに届けたかった。いくつか候補地はあったものの、やはり渋谷がいいだろうと。渋谷は若者の街という印象もあるが、再開発が進み、ベンチャー企業も多く、ファミリーや観光客、インバウンドもいる。多様性がある街は、グローバル企業であるわれわれに相応しい場所だ。

――具体的なターゲットは?

松岡:キャラクターごとにターゲットは異なる。従来型の性・年齢・属性で切るというよりは、自分の好きなことに熱中している人、そして、その好きなものを好きだとはっきりと言い、ほかの人に拡散するような人をターゲットにしている。

――NewJeansやBTSのようなアーティスト以外でのコラボの可能性もある?

松岡:第1弾コラボのNewJeansは長期的なパートナーとしてこれからも継続するが、年内には、ほかのK-POPアーティスト、日本のクリエイターやアパレルブランドとの計画もある。旗艦店では、3週間から1カ月ほどでポップアップイベントが変わっていくイメージだ。

――村上隆さんや藤原ヒロシさんといった、日本のトップアーティストやトップクリエイターとコラボできる理由は何か?

松岡:われわれはファンをとても大切にしている。ファンの気持ちやファンが好きだと思うもの、ファンが望んでいるものを提供したい。そして、アーティストやクリエイターを尊重し、その方がやりたいことや望んでいることを形にできる。ファンとクリエイターを繋ぐクリエイティブ能力と商品開発力を評価してもらえているのだと思う。

――今後の展望は?

松岡:この店を情報発信基地と、ファン同士が仲良くなれる聖地にしたい。われわれとして注力するIPはもちろん、年内に新しいブランドもローンチする。ここに来れば、新しい発見がある、見たこともないものが見られるという場所にしたい。

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