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連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第66回

スターバックスの廃棄問題に触れる

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スターバックスの廃棄問題に触れる

前職の日本繊維新聞社時代に下着分野を担当していました。かれこれ20年程前のことですが、いまだに広報や下着デザイナーだった方々と仲良くさせてもらっています。先日、コロナ禍で会えていなかった大手下着メーカーの元広報担当者と3年ぶりに会いました。現在は、スターバックスの広報として活躍中で、同社の環境に配慮した取り組みなどを聞き、改めて時間を設けてもらうことにしました。

現在、日本には1900店舗以上あり、容器や食品廃棄物が日々の廃棄ゴミとなります。食品廃棄物の7〜8割がコーヒーの豆かすで、1店舗あたり1日約12kg排出するそうです。そこで10年前から店舗ごとに豆かすのリサイクルを実施。農家とタッグを組み土と混ぜて野菜を栽培したり、肥料化して牧場へ提供したりと、廃棄量を減らす取り組みを推進しています。店舗では、豆かすを使った壁材やトレーを使用。お手洗いには脱臭剤として使っているそうです。月に数回利用していますが、豆かすを活用していることは全く知りませんでした。

ドリンクの容器は、紙製カップやプラスチック容器をマグカップや樹脂製グラスに移行中とのこと。全店舗合計で1週間に約660万人が来店するそうなので、廃棄容器量は膨大です。樹脂製グラスは2023年3月から全店舗に導入。1年間で使い捨てカップや蓋など約482トンの削減につながったそうです。ただマグカップは大分浸透しましたが、樹脂製グラスは認知度がまだ高くないため、プラスチック容器と間違えられダストボックスに入れられることもあるとか。認知度を高めるため樹脂製グラスの販売も視野に入れているそうです。

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