「ニューヨーカー」「ブルックスブラザーズ」を運営するダイドーリミテッドは4日、2025年3月期の年間配当を1株あたり100円に積み増すと発表した。従来予想は5円で、24年3月期の実績は2円だった。中期経営計画期間中の27年3月期までの3カ年は年間100円の配当を基本方針とする。あわせて最大50億円の自社株買いを実施する。
同社は取締役人事をめぐってダイドー側の案にアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタルが異議を唱え、6月27日の株主総会で異例の株主提案を行った。結果、ダイドー側の候補から5人、ストラテジック側の候補から3人が取締役に選任され、新体制が発足したばかり。ストラテジックだけでなく、ダイドーの株を5%超保有する南青山不動産およびそのグループ会社の大株主である村上世彰氏との議論を経て、株主還元の強化が必要と判断した。