三菱地所が名古屋駅前に建設中の「大名古屋ビルヂング」(2015年秋開業予定)の商業ゾーンの核テナントとして、三越伊勢丹グループのセレクトショップが出店することが決まった。同ビルの地上3階・地下1階の商業ゾーン約8500�uのうち約3000�u(地下1階・地上2階の3フロア)に入る。年齢、性別、アイテムの枠を超えてウィメンズ、メンズ、雑貨のファッションを提案する新業態となる予定だ。三越伊勢丹は、従来型の百貨店事業の他に、近年は高級コスメの「イセタンミラー」、雑貨や食品などを集めた「エムアイプラザ」、羽田空港の「イセタン ハネダ ストア」などサテライト型の小型店舗を強化している。3000�uの中型店が成功すれば、未進出の都市に店舗網を広げる可能性もある。
「大名古屋ビルヂング」は1962年から2012年まで名古屋駅前のランドマークとして長年親しまれてきた建物の再開発で、建て替え後も昔の名前をそのまま引き継ぐ。三菱地所は東京駅前の丸ビル、新丸ビルで培ったノウハウを生かし、商業ゾーンは都市生活者のライフスタイルを提案する。名古屋駅前ではJR名古屋タカシマヤが増床工事を進めており、16年春には現在の1.4〜1.5倍の8万�uに拡大するなど、商業開発が活発になっている。
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