今年1月にマークスタイラーを退社し、プロデュースしていた「エモダ(EMODA)」を去った松本恵奈が2月6日付で、新会社クラネ デザインを立ち上げた。松本は社長に就き、アパレル業界に特化した物流会社、ジーエフの児玉和宏・社長を取締役に迎えた。資本金は900万円。主要仕入先は田村駒とベア企画。松本社長と児玉取締役に加え、事業部長とプレスマネジャー、アパレル経験者のチーフデザイナーなど計7人が所属する。
今秋には、松本社長がクリエイティブ・ディレクターを務める30代以上の女性をターゲットにした新ブランド「クラネ(CLANE)」をスタートする。「オリジナル・スタンダード」をコンセプトに、現代的な柄や素材を取り入れ、新たなフォームを描いた"特別な一枚"を提案する。価格はデビューコレクションで、Tシャツが7900円、パンツが1万8000円、ニットが2万2000円、スカートが2万4000円、シューズが2万9000円、ロンパースが2万5000円、ジャケットが3万9000円、トレンチコートが4万2000円などを予定する。6月18?19日には展示会を開催し、8月末に自社ECサイトをローンチする。出店は、ポップアップストアから始め、来年から常設店を計画する。
松本社長兼クリエイティブ・ディレクターは、「ギャルを卒業した30代は、ここで買いたいと思う日本のブランドがない。または、高くて買えない。『クラネ』はシンプルでもこれまでにないシルエットを追求することで、普通すぎるものはない。ビンテージや高めのブランドとも組み合わせられるように、シーンを選ばず、一点一点大事に着られるものをそろえる。20代で『エモダ』で作り上げた"モードギャル"のように、次は30代の新しい一幕を開きたいと考えている。『クラネ』を着ることが、一つのステータスになってほしい」と意気込む。
公式ウェブサイトは、すでに松本社長兼クリエイティブ・ディレクターのブログから開設しており、ニュースレター会員を募集中だ。6月18?25日には、会員登録者限定のウェブ展示会を行いで、先行受注を受け付ける。