エイチ・ツー・オー リテイリングの2013年3月期連結決算は、売上高が前期比103.9%の5251億5400万円、営業利益が同107.2%の106億7000万円、経常利益が同110%の113億3800万円、純利益が同586.3%の62億円となった。
主力の百貨店事業は、リニューアルした阪急うめだ本店が同118.7%と好調に推移し、主要支店も堅調に推移したたことで、売上高は、同102.1%の3833億1800万円、営業利益は、同136.1%の78億4200万円となった。主力支店の前年同期比は、博多阪急100.5%、西宮阪急104.2%、阪急メンズ東京126.2%で、2番店である阪神梅田本店は、阪急うめだ本店のリニューアルの影響を受け、96.6%となった。
改装後の阪急うめだ本店について、荒木直也・阪急阪神百貨店社長は、「入店客数は、同117%だが、客の滞在時間は体感では倍近くなっており、広域から集客も予定通り進んでいる。今後は、外商や自社のペルソナカード、現金会員カードを生かして、こうした"阪急ファン"の顧客化を進めたい。2015年度には売上高2130億円を目指す」と話している。課題については、ゾーニングや価格設定の調整の必要性を挙げ「特に服飾雑貨や子供服で価格帯の設定が上ぶれしていたので"売れる価格帯"に修正してゆく」としている。