世界中で気温上昇が続いており、日本でも夏は猛暑に、冬は暖冬になるのが当たり前になった。デザイナーたちは暑過ぎる夏を見越して、いかに快適性を提供できるか考えを巡らせる。海に思いをはせたデザイナーは、多様な清涼感でマリンスタイルを進化させた。素材を探求するデザイナーは、スタイリングでも軽やかさを表現した。(この記事は「WWDJAPAN」2024年7月8日号からの抜粋です)
KEYWORD 01:
Sea Elements
「エルメス(HERMES)」
服を着たまま海に浸る
丸ごと涼やかなムード
“イマーシヴ・イントゥ・ザ・シー”をキーワードに、夏らしい軽やかさや、水を感じさせる色使いとディテールを、上質なワードローブになじませた。ニットウエアの下部には海に浸したイメージのプリントを加え、薄手のリップストップ地に施したシルバーのコーティングは水面の反射を表現。ルーズフィットの短丈ジャケットと、ライダースやサファリジャケットは、夏にも着用できるようスリーブレスで提案する。パンツは緩やかにテーパードするくるぶし丈の“マルタ”に、メッシュベルトを合わせて軽快に。グレイッシュなカラートーンにブルーやピンクを差し込んで清涼感を演出する。カーフスキンのトップスには、ブランドのシンボルである馬を繊細なタッチでドローイングした。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。