ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第128回

「懐かしい」から「全然被っていない」まで、エモ&レトロ消費はチャンスだらけ

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最近、ちょっとした理由があって1980、81年の「WWDJAPAN」に目を通す機会がありました。広告のキャッチコピーに驚きました。攻めまくっているんです。

例えば、資生堂「インウイ(INOUI)」の香水に関する広告には、「都市は、香りに渇いています。」の文字。写真は、赤リップに強めのチークで、赤ワインを飲んでいる女性です。カッコ良いですね。「エリエッテ エリス」というブランドの広告は、「金曜の夜が熱くなる、エリエッテ エリス。」。カスケードプリーツのドレスに身を包んだ女性は、なぜかヒョウを飼い慣らしています。ワコールによるレオタード(時代ですねw)の広告は、「からだって、いい表情をもっているんだなぁ。ワコール・レオタード」です。

1980年、私は3歳。この年は、モスクワでオリンピックが開かれるも、日本を含む資本主義陣営は不参加。イラン・イラク戦争が勃発しています。社会は、決して順風満帆ではなかったことでしょう。でもファッション界、少なくとも「WWDJAPAN」の広告クライアントは攻め攻め。そんな時代も、ファッションも知らない私は80年のバックナンバーにどハマりして、いちいちエモさを感じ、編集会議では「このエモいキャッチコピーを、今の読者に紹介できないものか?」なんて言い出す始末(そのうち、コンテンツにしたいと思っていますw)です。Z世代が平成を「エモい」というなら、私には80年代が「エモい」。そんな感じでしょうか?

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