しまむらの2015年3〜8月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比93.4%の179億円だった。売上高は同104.8%の2656億円と増収を確保したものの、夏物衣料の値引き販売が響き、粗利益率が0.7ポイント悪化した。売上高の8割を占める主力の「ファッションセンターしまむら」は既存店売上高が同102.6%だったが、「アベイル」は同97.1%と足を引っ張った。純利益は同94.1%の114億円だった。
通期では海外を含めた店舗数が2000店を超える見通し。28日に会見した野中正人・社長は「次の3000店に向けた体制を作る」と話し、下期の品ぞろえや各業態のテコ入れを強調した。「ファッションセンターしまむら」では下期に向けて、アイテム数で30%、SKU(最少在庫管理単位)で25%、在庫総量で20%をそれぞれ削減する。通期は売上高5440億円(前期比106.3%)、営業利益460億円(同124.9%)、純利益295億円(同126.9%)の増収増益を見込む。