良品計画の2015年3?8月連結決算は、売上高が前年同期比119.3%の1474億4800万円、営業利益が同138.1%の160億7100万円、経常利益が同137.9%の162億7500万円、純利益が同149.7%の103億7300万円になった。売上高は6期連続で、営業利益と経常利益は5期連続の増益になり、4期連続で過去最高を更新した。成長のけん引役になったのは中国市場で、東アジアの売上高は同162.4%の390億1100万円になり、売上高全体の26.5%に達している。松崎暁(さとる)・良品計画社長は「中国は売上高だけでなく、客数も前年同期比20%増で推移しており、個人の消費に陰りはない。下期も好調は維持する」という。2016年度には北京に3000平方メートルの世界旗艦店の出店を検討している。
国内の既存店も売上高が同103.9%と前年を上回った。国内ではこの数年、店舗の大型化と対面接客の強化などの売り場改革に加え、高付加価値アイテムの拡大が奏功した。「売り場改革と商品施策に加え、力強さはないがアイテムによっては売り上げが2~3倍になるなど日本も消費マインドの改善を実感している。先日オープンした東京・有楽町の世界旗艦店は、まるで中国の店舗のような大賑わいだ」という。