サマンサタバサジャパンリミテッドの2014年3?8月期連結決算は、売上高が前年同期比141.3%の190億2700万円、営業利益が同254.4%の17億8100万円で増収増益だった。当期からレストローズとエストが新たに連結子会社になり、約17億円の売上高が加わった。さらに、消費税増税に向けて1年以上前から対策を講じたことで、既存店売上高が同120%、「サマンサタバサ」の来店客数が同130%になり、「サマンサタバサ」や「サマンサベガ」などの主要ブランドの平均単価も約1割向上したことが主な要因。また、13年から推し進める事業構造改革「良い人材、良い場所、良い商品、良い宣伝」により、SPAに原点回帰したことが奏功したという。
セグメント別の売上高は、バッグ127億1700万円(前年同期比140.8%)、ジュエリー10億7200万円(同104.6%)、アパレル39億4300万円(同183.1%)、その他(アウトレットやゴルフなど)12億9500万円(同103.2%)だ。現在、全体の売上に対するeコマースの比率は6%だが、6月にはオムニチャネル部を新設。在庫情報の一元化など基盤整備を進めている。
3?8月期の業績を踏まえ、同社は通期(15年2月期)予想の上方修正を行った。修正後は売上高388億5000万円(期初予想360億円、7月9日付修正予想384億8000万円)、営業利益32億8000万円(同23億5000万円、同31億6000万円)、純利益14億8000万円(同10億5000万円、同14億8000万円)を予想する。