ジル・サンダーが10月24日、自ら立ち上げたブランドのクリエイティブ・ディレクターを辞任した。彼女が同ブランドを去るのはこれで三度目。以前のように、マネージメントともめたわけではなく、個人的な理由によるものと言われている。
ジルの辞任に対して業界関係者からさまざまな意見が出ている。ジルがカムバック後も「ジル・サンダー( JIL SANDER )」のビジネスは好調だったようだが、ある関係者は、「『ジル・サンダー』のミニマルなアプローチを『セリーヌ』や『H&M』の姉妹ブランドである『コス』がうまく取り入れ、本家本元よりもビジネス的に成功している」と述べている。また、「ジルがカムバックしても以前のようなセンセーションはなかった」という声もある。ミラノを拠点とするコンサルタントは「ジルはグローバル化し、めまぐるしいファッションビジネスのサイクルに戸惑いを感じたのかもしれない。『ジル・サンダー』には、ラフ・シモンズが築いたアイデンティティも残っていた。若いデザイナーを後任に探すべき。ガブリエーレ・コランジェロらなどが有望だ」とコメントをしている。
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