ワコールホールディングスの2014年3月期は、売上高が前期比107.5%の1937億8100万円、営業利益が同163.1%の138億6000万円となり、増収大幅増益となった。国内事業は消費増税前の駆け込み需要が大きく影響し、3月の店頭売上が予想を上回る35億円を上乗せした。とくに「ワコール(WACOAL)」ブランドと直営店事業、ウエルネス事業が売上を伸ばした。一方、海外事業は米国ワコール、中国ワコール、ワコールイヴィデンともに売上が大幅に伸長し、前期比130.9%の436億3600万円、営業利益は199.6%の40億3700万円になった。為替要因による上乗せ分は売上高75億円、営業利益7億円。イヴィデンの利益率が改善し、前年の買収一時費用がなくなったことで利益が大幅に増えた。14年度は、前期の駆け込み需要の反動減などにより、売上高1960億円、営業利益135億円になる見通しだ。