財務省は2014年の全国の税関における偽ブランド品などの知的財産侵害物品の差し止め状況を発表した。輸入差し止め件数は3万2060件(前年比114%)、輸入差し止め点数は89万5792点(同142.6%)、差し止め価額(正規品に換算した価格)は推計約180億円だった。輸入差し止め件数は過去最多を記録し、初めて3万件を超えた。
輸入差し止め件数では、中国からの輸入品が2万9553件と92.2%を占め、香港が1369件、韓国が422件。輸入差し止め件数のうち、ハンドバッグや財布などのバッグ類が1万1988件と最も多く、パーカなどの衣類が7434件、スマートフォンのケースなど携帯電話および付属品が3331件だった。輸入差し止め点数では中国が72万8136点、香港が6万8264点、アメリカが5万765点となった。
財務省は今後、世界税関機構での会合や国際交渉を通じて知財侵害物品取り締まりに対する働きかけを強化していく構え。