「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。94回目は、オーディション番組から「推し活」の話に発展する。
ソーシャルエディター津田:昨年末にアパレル企業史上最短での上場を達成したyutoriのYouTubeチャンネル「ゆとらない日々 アパレル企業の裏側」に注目しています。以前から、社内のディレクターの服作りに密着する動画やディレクターのVLOGなど、社員の人間味溢れる動画が多いなと思って見ていましたが、最近は新ブランドのディレクターを発掘するオーディション動画の「ファッキンロード」が面白いです。出演者のキャラも立っていて、優勝者には新ブランドの準備金として500万円を贈呈。画としての強さがYouTubeに合っていて、ファッションディレクターを探すオーディションコンテンツが新鮮に感じます。
オーディション系コンテンツの良さって、出演者が完璧ではないところだと思っています。未完成の若者がオーディションを通して成長していく様子を見ると、視聴者は共感・応援したくなることをよく理解していると思います。
記者村上:デザイナーを探すオーディション番組は、2000年の「ASAYAN」以降、色々ありますよね。「WWDJAPAN」も、バンタンとパルコが主催するアジアの若手デザイナーを発掘するプロジェクト「アジアファッションコレクション(AFC)」というオーディションに密着したことがあるんですよ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。