ファッション

“ユニクロ効果”で東レの繊維は3期連続で過去最高益を更新

 東レの2016年3月期の繊維事業は、売上高が前期比104.1%の8920億円、営業利益は同123.9%の689億円になった。営業利益は14年3月期以来、3期連続で過去最高を更新した。「ユニクロ」との取り組みに代表されるSPAとの直取引が拡大。東レグループ全体での縫製品ビジネスの売上高は2016年3月期で2920億円と前期比109.1%に拡大した。同社の阿部晃一・副社長は「衣料向けは全般的に低調だったが、糸・綿(わた)からテキスタイル、製品までの一貫型ビジネスの推進に注力したことが全体を押し上げた」。

 ただ、17年3月期は縫製ビジネスは、「衣料市況が厳しいためほぼ横ばいに留まる」(阿部副社長)見通し。そのため、繊維事業の17年3月期も売上高が前期比102.0%の9100億円、営業利益が同103.0%の710億円と、やや成長が鈍化する。

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