アシックスは、2020年12月期を最終年度にした中期経営計画を策定し、売上高で7500億円以上(15年12月期は4284億円)を目指すと発表した。主力のランニング事業で4000億円以上を計画する。同社はすでに売上高の8割以上を海外で稼いでいるが、中計では日本、米国、欧州、中華圏、韓国、オセアニア、東南アジア、南アジアの7極に分け、各地でのシェア拡大を急ぐ。
世界のスポーツ市場は、売上高3兆円台の米ナイキ、2兆円弱の独アディダスの2強が圧倒的な規模を誇り、だいぶ離れた3位を独プーマ、米ニューバランス、米アンダーアーマー、そしてアシックスの4社が4000億円前後で競り合う構図になっている。競技人口のすそ野が広いランニングは、各社がしのぎを削る最も激しい市場。3位集団から抜け出すには、この攻略がカギを握る。アシックスはランニングで「世界各地で市場シェア2位以上を目指す」と宣言する。