伊藤忠商事の繊維カンパニーの2014年4〜9月期連結業績(国際財務報告基準)は、純利益が前年同期比86.0%の122億4000万円だった。当期からエドウインを連結子会社にしたため、売上高および売上総利益はプラスになったものの、消費税増税に伴う国内事業子会社の販売不振、欧州アパレルの製造・卸売事業の不振によって営業利益は同87.8%の108億4100万円。前年同期に関係会社株式売却益を計上した反動もあって減益幅が広がった。事業子会社ではコンバースフットウェア、コロネット、デサントなどが好調で、収益に貢献した。エドウインや米レッグウエア大手であるRCホールディングスに出資したことにより、総資産は同113.8%の5385億6800万円になった。
通期(15年3月期)は期初予想通り純利益320億円を見込む。引き続き国内外でブランドビジネスなどの川下戦略を推進する。伊藤忠商事と資本・業務提携するタイ財閥のチャロン・ポカパンとは、中国におけるファッションeコマースへの参入を検討するなど、繊維カンパニーでも連携を深めていく。