ファッション

モダンデザインのパイオニア「ザ・コンランショップ」が日本上陸30周年 各店舗でイベントや展覧会も

イギリス発「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」(以下、コンラン)は7月9日、日本上陸30周年を迎えた。「コンラン」は、故テレンス・オルビー・コンラン(Terrence Orby Conran)卿が1970年代にスタート。“プレーン、シンプル、ユースフル(無駄なくシンプルで機能的)”をキーワードに、家具やインテリア、小物などを集めたライフスタイルの先駆者として存在感を放ってきた。日本には94年、新宿店のオープンを機に上陸を果たした。「コンラン」の店舗は、イギリス、クウェート、韓国に2店舗、日本が6店舗の計10店舗。日本では昨年、アジアをコンセプトにした代官山店や、麻布台ヒルズ内にレストラン「オルビー」を併設する東京店がオープンしたばかりだ。

30周年を記念し、「コンラン」では7月17日〜8月31日、インスタグラムを活用したコンテストを開催。「コンラン」で購入した愛用品の写真を「#TCS30」をつけて投稿すると、その中から“プレーン、シンプル、ユースフル”が表現されている写真が選ばれ賞品のプレゼントがある。また、公式アプリをダウンロードすると参加できるキャンペーンも用意する。

モダン・ブリテンを変えた人物コンラン卿の初展覧会

30周年にふさわしく、「コンラン」の生みの親であるコンラン卿の展覧会が10月12日〜2025年1月5日、東京ステーションギャラリーで開催される(福岡では25年4月19日〜6月8日に開催)。「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展は、イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役になったコンラン卿の人物像に迫る展示になっている。彼の業績は、ライフスタイル小売店の「ハビタ(HABITAT)」や「コンラン」の成功にとどまらず、レストラン事業や出版業、都市開発などあらゆる分野で活躍し、世界初のデザイン・ミュージアムを設立。同展では、彼が手掛けてきたプロダクトやショップ、レストランなどをはじめ、愛用品や写真、彼から影響を受けた人々のインタビューを交えて紹介する。入場料は1500円。会期中に展覧会の半券を丸の内店(福岡店)に持参すると購入金額から500円の値引きをする。

各店舗で30周年記念イベントを開催

各店舗では周年を記念し、9〜11月にイベントを予定している。新宿店では9月20日から、英ベンチマーク社製のユーズド家具の販売スペースを設置し、リユース家具を販売。“特別な日常”“上質な普通”がテーマの東京店では、9月末から1カ月間、独自にセレクトした日英30ブランドをそろえる。代官山店では、改めて日本のブランドやデザイナーに注目し、日本ならではの“プレーン、シンプル、ユースフル”な製品を、福岡店では地元九州で生まれたプロダクトを提案。また、丸の内店では次世代デザイナーと、伊勢丹新宿店では「サシコギャルズ(SASHIKO GALS)」とコラボレーションしたアイテムを紹介する。

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