バーバリー(BERBERRY)は、新たな最高経営責任者(CEO)にジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)前マイケル・コース(MICHAEL KORS)CEOを指名した。退任するジョナサン・エイクロイド(Jonathan Akeroyd)CEOの後任として、7月17日付で就任。ラグジュアリー市場が減速する中、ブランドの再ポジショニングを図る。
現在52歳のシュルマン新CEOは、アメリカ出身。グッチ(GUCCI)やサンローラン(SAINT LAURENT)を経て、2007〜12年にはジミー チュウ(JIMMY CHOO)のCEOを務めた。その後、ニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG)で百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の社長を5年間務め、そのうち3年間はNMGの海外子会社の統括も兼務。17年から3年間はコーチ(COACH)の社長兼CEOを、21年8月から約8カ月間はマイケル・コースのCEOを務めた。
就任に際しては、「世界的なラグジュアリー、ファッション、リテール事業のCEOとして変革的な発展と価値創造を推進してきた実績をもって、バーバリーに加わる」とコメント。「『バーバリー』は、伝統と革新が同居する、英国の真髄ともいえる素晴らしいラグジュアリーブランド。人々を天候から守るという『バーバリー』の創業当初の目的は、これまで以上に身近なものとなっている。(チーフ・クリエイティブ・オフィサーの)ダニエル・リー(Daniel Lee)や才能あるチームと共にグローバルな成長を推進し、お客様に喜びをもたらし、そして『バーバリー』の次の章を綴ることを楽しみにしている」と続けた。
シュルマン新CEOは英国ロンドンにある本社を拠点とし、執行委員会を率いて、ジェリー・マーフィー(Gerry Murphy)会長と取締役会に報告する。マーフィー会長は「ジョシュアは、世界的なラグジュアリーブランドを構築し、収益性の高い成長を牽引してきた優れた実績を持つリーダーだ。彼は『バーバリー』というブランドをよく理解しており、『バーバリー』独自のクリエイティブな伝統を築き上げるという私たちの野心を共有している。彼のラグジュアリーとファッションにおける豊富な経験は、『バーバリー』の可能性を最大限に引き出すカギとなるだろう」と述べた。