伊勢丹新宿店は、2012年6月から進めてきたリモデルを完了し、今日6日、グランドオープンした。開店直前に行なわれたテープカットには、テレビや新聞などの報道関係者が40社約100人が集まった。また、オープン前には400人が行列を作り、開店5分間で1400人が入店するなど、「通常の水曜日の3倍位の入店客数」(広報)となり、賑わいを見せた。
オープニングセレモニーは、1階と2階の吹き抜けスペースで開催。2階の壁を取り払い、開放感あるスペースに生まれ変わり、空間にはフラワーアーティスト東信が手掛けた植物のアートを展示している。生の葉を人の手で幾重にも折りたたんで作ったというグリーンのオブジェは、「世界最高のファッションニュージアム」を目指す同店のリモデルを象徴しており、26日まで館内のあちらこちらで展示する。
また、グランドオープンに合わせて、正面玄関が1933年当時の姿に生まれ変わった。1933年に新宿に進出した同店は、当時2層の吹き抜けの正面玄関を新店舗の顔として位置付けて設けた。吹き抜けの天井からシャンデリアが下がり、左右の壁面にブランケットを設置した荘厳な雰囲気が特徴だった。その後、改修などで装飾や位置などが変化してきたが、今回、可能な限り再現をしたという。
開店時と営業中に流す新たなBGMは、音楽家の坂本龍一が作曲。店内案内係の制服は「ヨーコ チャン」デザイナーのヨーコ・チャンが手掛けた。